皆さんはコミュニティという言葉から何をイメージしますか？ おそらく地域社会や共同体をイメージされると思います。
近年、そのコミュニティの繋がりがどんどん希薄になっていると感じています。
さらにはコロナの影響が追い打ちをかけているような気がします。みなさんの周りではいかがでしょうか？
今回は私共の管理業務におけるアパートやマンションのコミュニティについて感じることを少しお話ししたいと思います。

最近のモラルクレームの大半は、入居者同士のコミュニケーションがあればそこまで感情的にならないのではないかと思っています。逆を言えば、お互いの顔が見えなくなっていることがクレームに繋がっているとも言えます。
その中でも特に難しいモラルクレーム（私どもは社内ではお困り事と言っています）は騒音です。
2階に元気盛りのお子さんがお住まい中の、1階の方から「子供の走り回る音がうるさい」と実際にあったご相談です。2階の方へ直接苦情をいうのは気が引けると言う理由で私共管理会社に相談がありました。音に関しては人それぞれ感じ方が違うのでジャッジが難しいのですが、小さい子供がいる家庭の生活音ならなおさら判断に困ります。
ただ、お互いの顔が見える交流があればそこまで感情的な申し出には至らないと思ってしまいます。お互いの事を思いやる想像力が不足してるように感じますし、昨今のSNSの様に顔の見えない匿名性が相手に対する攻撃性をより助長するのではないかと考えてしまいます。 
向こう3軒両隣りといいますが、お隣りさん、ご近所さん、1番身近なコミュニティを大切にする事が出来ればもっと心地よい住まい方が出来ると思います。

物件での円滑なコミュニティ作りが今後の管理会社の課題です。  そこに住んでよかったと思って頂ける管理が物件の付加価値をあげる事ができます。
入居中の方には住まい方のルールの遵守をお願いしながら心地よいコミュニティ作りの主体である事を認識頂けるようにサポートしたいと強く思います。