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投稿日:2022.04.01

2022年4月号

ものさし

唐突ですが皆さん三角スケールはご存知でしょうか?図面を書く際に使用するアレです。1/100だったり1/300だったり… 縮尺に合わせて距離を測ります。縮尺が違えば測る事が出来ません。同じ図面であってもです。
人生では他者と意見が食い違うことがよくあります。これは縮尺を主観と置き換えて考えればなぜだかわかります。そのフレーム(縮尺)に合っていないからです。測っているものさしが違うから食い違うんです。  

例えば、 

・『お客さんのものさし』と『販売者のものさし』 

・『親のものさし』と『子供のものさし』 

・『会社のものさし』と「従業員のものさし』 

・『国のものさし』と『国民のものさし』  

立ち位置が違えば尺度が変わります。
よく『普通そうでしょう!』とか『なんで気づかないの!』など自分の主観で相手を攻撃して意見が食い違うシーンがありますよね。全て主観に依存しているわけで、言い換えればどれも正しいと言えると思います。

では、その尺度を合わせるにはどうしたら良いのか?そのフレーム(縮尺)に応じたルールなんです。
そこにはっきりとしたルールが存在したら明確になります。自分の主観を押し付けて相手を攻撃することも無くなります。正しいルールは秩序を保てます。商売でいうと ”買い手(お客)側のルール”と ”売り手(お店)側のルール”が守られていると気持ちのいい取引ができます。 常々そうありたいと思います。

ルールといえば何か縛られるというネガティブな印象を持ちがちですが、ルールがそのフレーム(縮尺)において公平であり、皆に有益性を保つためのものであれば双方良い形で機能すると思います。
国同士の争いも主観ではなくお互いの有益性を尊重し、ルールを守りながら発展してほしいと思う今日この頃。
原稿がお手元に届く頃には争いが終結していることを祈ります。


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