投稿日:2023.04.01
2023年4月号
物理キーとスマートロックとその先に
永らく賃貸管理をやってきましたが、鍵に関しては色々と苦慮してきました。
シリンダー錠の安易な複製が安全性に欠けるということで25年ほど前から通常のシリンダー錠から小判型の磁気を打ち込むスタイルのカードキーを導入しました。
その後も「テンキー式の鍵」、「ICカード式の鍵」、より複製が難しい「ディンプルキー」などなど様々な鍵が出てきました。 それらの鍵の進化はピッキングでの犯罪被害が増えてきた時代背景が後押ししたと言えるでしょう。
また、マスターキーを悪用した犯罪が出てきたことがきっかけで管理会社or大家、どちらがマスターキーを保管するべきなのかという議論も出てきました。
これについてはリスクの面から管理者側が持たない方が良いというのが大半の意見ではあるものの、マスターキー管理を余儀なくされているのが現状です。 今はあらゆるデバイスがBluetoothで通信操作が可能で、スマホでの電子機器操作は当たり前の時代になってますよね。
5年ほど前から新たに「スマートロック」という新しい鍵が登場してきました。いわゆる電子錠です。
テンキー操作はもちろんICカードやスマホでの解錠も可能となっていて、スマホからスマホへの鍵の受け渡しも簡単に出来ます。 ネット回線を通じて遠隔での施錠、解錠もできます。 安全性についても暗号化技術の進化によりハッキング出来ない仕組みが構築されており、履歴も残るのでいつ誰が施錠・解錠したかも確認できます。 まさに鬼に金棒! しかしながら、市場ではまだそこまで普及しておりません。 デバイスの進化とマーケットの成熟は必ずしも一致しないのが世の常ではありますが、変わっていくことは間違いないでしょう。
弊社では2年ほど前からスマートロックを導入し、その優位性を実感しています。
スマートロック普及のその先に何があるのか・・・続きは次号で!